彷徨いて道見失いし我が身にも


彷徨いて道見失いし我が身にもそこの小鳥の愛らしきかな

筒井筒めぐる刹那のまほろばにあやしく匂う君の後れ毛

夕映えのデッキチェアーに座り居り浜でたわむる子らを眺める

恋い焦がれなお恋い焦がれ泣き濡れて過ごした日々の今や懐かし

幽玄を君に求めてまぐわえど五色のひかり見る由もなし

立ち止まり来し方省みてもなお行く方見えぬ秋の夕暮れ

うたかたの夢と移ろうわが道は幼き頃に見たものなのかは

もの心つきし頃から走りだし気付いてみれば何処にまほろば

君の中に芽生えし猛きポテンシャル五色のひかり纏う間もなし

ちはやぶる神御座します美ら海の珊瑚の森の消えゆく様よ

あのねパパこの空見るの大好きよ虹色の雲綿菓子みたい

崩れゆく沖縄の海眺む我和やかな日々なお希みつつ

真空の歌は本来無言なり真空歌人も声を発せず

宇宙には三千世界あるんだよ君の知らない世界があるのさ

まほろばへ自遊詩人の彷徨いて五色の光見える由なし

作ってよ僕の最期のカクテルを名付けるならば絶望の淵

年老いた母を想いて天の原ふりさけ見れど月も御座さず 

ぬばたまの夜の砂漠を彷徨いて遇いし光ぞまほろばの澪

瀬をはやみ浮き沈みする木の葉にも身を捨つるとき光のどけき

春が来てなお留まりしジョウビタキその可愛さに時を忘れる

花曇り憂鬱な日々続けども咲き誇るらむ枝垂れ桜よ

満開の桜を愛でる心さえ消えて去るらむ望月の頃

如月の望月の頃に花を見るその感動に心震えて

勿論さそんなものでも良かったら持ってお行きよ子育て雀

ご機嫌よう遠慮するには及ばない子育て雀はみんなの宝

満開の公園の椅子に老夫婦桜守に似て親子見守る

留まりて子育てするかジョウビタキその心根の嬉しかるらむ

咲き誇る花の命の短けれいたずら雀のせいにあらずも

炊き出しに並び凍てつく人々を想い怒れる憤怒尊かな

喧噪の桜公園に佇みて異邦人になりし気のする

華やかに散る桜こそ寂しけれ西に帰らむ望月の頃

寂静の中有の空に浮かびけり生まれ出ずべき縁を求めて

咲き誇る花の盛りはみじかけれその追憶を如何に残さむ

ひらひらと花びらの舞う窓の外散り始めたね満開の桜

満開の桜の下に逝く人よ残りしものは如何にとやせん

満開の桜の弁に魅了され名月の頃を楽しみに待つ

満開の盛りを過ぎし望月に散りゆく花と共に行くらむ

咲き誇る桜もいつか散るものを散り急ぐことも無かろうものを

苦しくば逃げろよ逃げろまほろばへ散り急ぐこと由も無からむ

散り初めし桜の宵の悲しけれ親し友との別れにも似て

散り初めし桜の宵の寂しさよ春爛漫の宴終わりて

散り初めし桜の下で語らわん友待ちながら握るおむすび

尻尾立てさえずる姿ミソサザイその健気さの愛しかるらむ

散り初めし桜の宵の悲しけれ渡り行くらむ君を思いて

案じるな言葉を探し悩まずも心動けば歌の湧き出ず

風物に小鳥の姿をかしけれ春には花も秋には月も

彷徨いて浄土を求め西に行く旅のすがらに鳥の鳴く声

夕暮れに東の空を眺むればぽっかり浮かぶ満月やよし

妖艶な九尾の狐現れて恋をしている夢を見せられ

ソロキャンプ求めたものはさもあらん草の枕に夜半の月かな

目覚めると小鳥はすでに旅立ちぬ北欧風の家具を残して

和を以って貴しと為すは我が国の已むに已まれぬ大和魂

清濁を合わせ飲むのも程々に清き水こそ飲むに値す

春駒の母に習いて若草を探す姿の微笑ましかな

春の日に遠く霞める山並みを眺め想うは古き良き友

憂鬱な気持ちに更に追い打ちか春の黄砂の鬱陶し空

古の賢人の知恵に学ぶべし戦わずして勝つが最良

妖怪の沼の中から現れて友になれよとせがむ夕暮れ

百頭の眠れる獅子を頼るより悪に怒れる一頭の虎

旬のもの季節のものを欲するは身体が求む本能なのかも

人間は考える葦と言うけれど葦でもなければ考えもせず

新学期あれもこれもが珍しく穀雨の頃は新たな友も

春霞すべて真白く包まれて雲の中にも居る心地する

冴え渡る静寂のなか響きおり誇らしげかな鶯の声

曇天に羽虫も低く群れおりて燕の舞いし穀雨の夕べ

須弥山で産出したかと紛うほど色鮮やかなオオルリの青

春の日に季節を味わう蓬餅女性に優しい薬としても

駅弁は故郷愛の象徴かひっぱりだこの市長の如く

春雷か神の与えし試練にも人の優しさ身に染みにけり

エアポート貴方が一人旅立ってほろ苦いのよガトーショコラも

古池の真ん中の石に座り居る亀に思いを語るのもよし

空性を想像のみで顕現すその方法を未だ見つけず

空性を得るには深い秘密あり女性の関与の重きことなど

純粋にプラトニックな行いで解脱できると想像もせず

春霞意識もかすみ遠のいて消えて行くのも望月の宵

妖艶な九尾の狐現れて解脱の園に我を誘う

もう二度と帰らぬ人と諦めて透け行く君の姿見つめる

一瞬に全ての記憶蘇りフラッシュバックの後の静寂

醜悪な社会の悪に立ち向かい調伏するも菩薩道なり

香りある古語に加えて口語混ぜハイブリッドな歌も良いだろ

なんとなく漂う君の優しさについ飲み過ぎて時を忘れる

晩春に里で出逢いし藤の花君に譬えて歌を詠むらむ

今日もまた辛いことのみ多かりきバニラファッジの甘さが欲しいよ

今日もまたあれやこれやで疲れたよシュトーレンでも食べて寝ようか

メニューから君が選んだスイーツはザッハトルテか大人なんだね

樹を切りて栄えた国の試しなし自然守るも民を守るも

神に問う愚劣で無礼な衆生にも救われる価値有りや無しやと

君のためフルーツ買いに街に出るその帰りにも雨は降りつつ

今もなお愛する君を思う日々帰らぬ人と諦め初めしも

年経るも面影宿す君に逢い心ときめく若者のよう

焦れども思うがままに為せぬ我に焦らずともと優しく笑いて

大吟醸不要なものを削ぎ落とし残りしものが本物なのか

馥郁と漂う君の優しさは純米酒に似て我を癒せり

焦燥に気怠く響く金管とシングルモルトで心癒して

喧噪の一日が過ぎ日が暮れて泡盛の香で脳をやすめる

芽吹き初む蕾を枝に観てからはいつかいつかと心そぞろに

牡丹咲き春の名残を惜しみつつすぐ来る夏を楽しみに待つ

星空を眺めるでもなく仰ぎ見る想い出に涙溢れぬように

寒いとき辛い時をも乗り越えて芽吹く新茶の香りふくよか



コメント

このブログの人気の投稿

中秋の名月明し風寒し

瑠璃色の妖精のようオオルリの

モズの森そろそろ冬も近づいて