瑞々し紫陽花の葉にメジロ居り
大雪に歪む小枝の哀れなり春の陽射しに解き放たれるも
ぬばたまの黒髪をとく仕草にも幾度の涙流しつるかな
子育てに心細きか母鳥のまだかまだかと通り眺めて
ねえ母さん今日は算数教わったチュンたすチュンはスズメがふたり
短歌って人の心の通い路か嬉しかったり哀しかったり
不確かな相手の心を読み切れずそれでも魅かれる You & Me
子も巣立ち疲れを癒す入浴は一人で入るの久しぶりよね
瑞々し紫陽花の葉にメジロ居り涼し風さえ緑に染まりぬ
年降りて辛きことのみ消え去りて美し時の残りしもがな
雨上がり独り立ちせし我が子見て安堵に和む四十雀かな
幸せは穏やかな日と美味い酒それと小鳥の水遊びかな
夏至近し田植えを終えし水田の面を揺蕩う白き綿雲
夏の夜に古事に準えカササギの橋を渡りて逢うこともがな
万緑の中のメジロの嘴は浅緑なる糸を伴い
あしびきの山雀の子の水浴びは夢中になりて時を忘れぬ
鮮やかな妄想も褪せ薄らいで半年後には水墨画になり
幼鳥の育ちゆく様微笑まし子育てのころ思い出されて
父の日も贈るお花はカーネーションお酒を添えてシングルパパに
いつも来る友の姿が今日はなく思案顔するルリビタキかな
この木の実誰にあげよかなやまがらこの子かその子それともあの子
予め熱しておいたオーブンもあなたのメールで火を落とします
涼やかにチューベローズが匂いけり危険な恋の後始末して
作業着に敢えてダメージ与えずもデニムが語る職人魂
恋しくて想えば胸のときめきて点いては滅える蛍火のように
水面には善きこと有りかと集いおり烏賊釣り船の灯り目指して
赤い実を咥えてメジロ得意顔これいいでしょうお気に入りだよ
悲しくてことの暇に涙するあらざらん人今も思いて
そのままで十分綺麗よエナガさんそれより僕と踊りませんか
夏の夜の逢瀬も忍ぶ恋ならばいっそ二人で天の川まで
たまゆらの逢瀬も忍ぶ恋ならばいっそ二人で天の川まで
夏至の日に最も高き大日を見失わずば瑞光や射す
軽重を量ることほど愚かなれ汝に劣らず愛し人なれ
おやまあと驚く母の喜びは元気に育つ子雀の声
夏至や夏至この沖縄の惨状をお天道様赦すものかは
あの時のとっても嬉しかったことダイアモンドの輝きのよう
あをによし奈良の色より夏メジロ赤い実などは醍醐味なるらむ
赤い実をついばむメジロご満悦今日のメニューはイタリアンだよ
夏風は心の部屋を吹き抜けて君の飾りしガーランド揺れ
その時に誰かが書いた家計簿も考古学的資料になるらむ
つまみ食いスモモ甘いか酸っぱいか子どもたちにはよい思い出に
夏の夜の月の光の照らしだす君の姿や艶やかなるらむ
梅雨の間の朝の静けさ際立ちて食に勤しむメジロ愛しき
父さんは日曜日なのに忙しい鳥内会の寄合だって
人生の重き決断迫られて軽口たたき戯けてみるも
カウンター端っこの席ひとり酒ここが一番居心地よくて
梅雨明けに蝉達も皆で合唱す綺麗な海と森を守れと
去りゆくかスペインからの助っ人の蹴りし絆の球や久しく
早くから雀の親子叫びおり綺麗な海と山を守れと
幼子の遊具遊びのお稽古を親も見守る小鳥園かな
梅雨の日の礎を前に老人は想いを今に涙堪えて
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