雪国のトンネル抜けてそこはもう

 
水沫なす瀬に急かれおる生業に吾子の傍にも長閑けざらまし

雪国のトンネル抜けてそこはもう春の日差しの穏やか日々

この星に月はただ一つだったのかそれなら今日は異星に来てる

釜底に残ったおこげ誰のものそれは愛しいあなたのものよ

くっきりとスポットライトに照らされて歌う相手は暗い客席

山雀の隠した餌はどこにあるこっちかあっちそれともそっち

一人行く暗闇の道しんしんと更け行く夜は方角もなし

渇水に嘆きの声のカエルたち恵みの雨に嬉し泣きかな

歩いてた何処にいるかも分からずに何処へ行くかも考えもせず

青空に梅にメジロの春が来ぬ長閑な今日を過ごせたらいい

菜の花にそよ吹く風の匂いして田舎の道を照らす月影

願わくば花の下にて帰らんと弥生の入りのジョウビタキかな

唇をしっかり結べば凛々しくてとても逢瀬のように見えない

右左それぞれ役割分担し酒で時々痺れる左

春一番冬でもないのに冷たくて旅立つ君を想いふるえる

鶯の声響きたる晴れた空それと知らねど春は来にけり

暗闇でスマホ見る人妖しけれ浮かびし顔のほくそ笑んだり

酔狂に四年に一度の肉の日に魚食べるも乙なものなり

メジロ来てサカキの果実ついばみて神に捧げる朝の御勤め

少しずつ近づいて行く君と僕次のうるう日には一体に

雪折れの心配はない梅の枝でも蕾たちためらいがちに

鳩時計聴きつけ覗くキジバトは似ているけれどこれは違うな

入学のその時までに咲き揃えほころぶ笑顔見たいな桜

雛祭り御内裏様と御雛様二人揃って平和祈りて

かりそめの逢瀬忍ぶる二人ならお雛様のように慎まし

ジョビ娘さん名残の雪を惜しみつつ楽しみに待つ雛祭りかな

ジョウビタキ桃の節句に思うのは小さな雛よ大きく育て

雛祭り平安時代の装束に万の言の葉とぞなれりけり

初めての夜行列車で降り立ったホームで洗う顔や旅立ち

寄り添いて何を眺めるメジロたちそこには春の長閑けき日差し

月曜の朝の人々見守るは優し心のあのアオサギね

冒険に旅立つ君は幼子の心のままで万象をみる

春の午後チョコレートよりキャラメルの甘さが欲しい疲れてるんだな

なんとなく心が折れたその時に去っていくんだなにも言わずに

緑児の父は抱くのもひやひやでおしめ換えたらベテランのつもり

春風に河津桜にメジロおり目にも綾かな春は来にけり

青空と梅とメジロを錦絵に描いたような春のひと時

啓蟄や雨がしとしと降り続き外に出るのも億劫な虫

いま君が月が綺麗と言ったからきっと私を愛してるんだ

我慢して大丈夫だと言ってみるお兄ちゃんだと頼られるから

巣作りにもう忙しいエナガさん森のみんなに春は来ている

さあ行こう僕の生まれた故郷へ仕事のことならなんとかなるさ

君と僕氷の塊ゆっくりと解けてゆっくり仲直りする

風呂あがりあなたに借りたTシャツを返したくなく洗って返すと

お別れの時が近づくルリビタキ春は悲しく楽しい季節

片頭痛つらい痛みを我慢して仕事続ける必要ないよね

ごきげんよう梅にオレンジジョウビタキお似合いですよ春はすぐそこ

夜の雪雨に変わって軒下に雨宿りする雉鳩愛し

苦しみに変わることなき楽しみを求めることが大樂の道

ブルースを弾くときいつもクラプトンBBキングを意識してるね




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